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質問

聖書解釈学とは何 ?

答え


聖書解釈学は、聖書のテキストを解釈する原則と方法の学問です。第2テモテ2:15は、「あなたは、、、、真理のみことばをまっすぐに解き明かす、恥じることのない働き人として自分を神にささげるよう、努め励みなさい。」と命じています。聖書解釈学の目的は、聖書をどのように正しく解釈し、理解し、適用するかを学ぶのを助けることです。

聖書解釈学の最も重要な法則は、聖書は文字通り訳すことです。 私たちは、その箇所が明らかに象徴的、または比喩的表現として用いられていないかぎり、聖書をふつうの、または単純な意味で理解します。聖書はその意味で言っています。聖書が言うことがその意味なのです。例えば、マルコ8:9で、イエスが四千人に食べさせたと言うとき、解釈学の法則では文字通り四千人と理解しなければなりません。―4千人の空腹の群衆が、奇跡によって実際のパンと魚を食べたのです。 この人数を"霊的に"取ろうとしたり、文字通りの奇跡を否定したりするのは、このテキストを不当に扱うことになり、言語の目的―伝達―を無視することになります。翻訳者たちの中には、いかにも聖書のすべての箇所に隠れた霊的な真理があり、それを解読すべきであるかのように、聖書の言外の意味を読み取ろうとして、本当はテキストにない秘密の意味を考えだそうとする人がいます。聖書解釈学は、聖書が意図している意味に忠実であるようにと、文字通り理解すべき節を比喩的に解釈するのを防いでくれます。

聖書解釈学の二番目の重要な法則は、聖書の箇所は歴史的に、文法的に、前後関係を考慮して訳されなければならないことです。歴史的に解釈するとは、そのテキストが書かれたときの文化と背景と状況を探して理解するという意味です。例えば、ヨナ書1:1-3のヨナの逃亡を完全に理解するために、イスラエルに関係するアッシリヤの歴史を調べるべきです。 文法的に解釈するとは、文法の規則に従い、ヘブル語とギリシャ語の微妙な違いを認識することが要求されます。 例えば、パウロが「大いなる神であり私たちの救い主であるキリスト.イエス」とテトス2:13で言うとき、文法の規則では、神と救い主とは並行したことばで、イエス.キリストと同格になります。―つまりパウロは、明らかにイエスを「私たちの大いなる神」と呼んでいるのです。文脈上の解釈とは、その節や箇所の意味を決めようとするとき、その文脈や前後関係を考慮に入れるということです。前後関係とはその節のすぐ前と後の節、次にその章の前後、書. 最も広く言うと聖書全体も含めます。例えば、伝道者の書にある当惑させる叙述も、前後関係を考えるとより明らかになります。―伝道者の書はこの世的な見解(日の下)から書かれています。(伝道者の書1:3) 事実、「日の下」ということばは30回ぐらい繰り返されています。この世ではすべてが"空しい"という前後関係を示しているのです。

聖書解釈学の三番目の法則は、聖書はいつも最高の解釈者であるということです。この理由で、ある箇所の意味を知るためには必ず聖書を聖書と比較するのです。例えば、ユダがエジプトの助けを願って、強力な軍隊に頼ることをイザヤが咎める(イザヤ31:1)動機は一部には、神の民は馬を増やすためにエジプトに行ってはならないという神の明白な命令にあります。(申命記17:16)

聖書解釈学を避ける人たちがいます。彼らはみことばから新しい真理を習う能力を制限するから、または、聖霊が聖書に光明を投するのを妨げるからと、間違った思いを持っているのです。しかし、彼らの恐れには根拠がありません。 聖書解釈学は、霊感を受けて書かれた聖書のテキストの正しい解釈を見つけることなのです。 聖書解釈学の目的は、私たちが聖書を間違って適用したり、真理を偏見で見て、曲解したりすることから守ることです。 神のことばは真理です。(ヨハネ17:17)私たちは真理を知り、できる限り真理によって生きたいのです。だから聖書解釈学は、きわめて重大なのです。

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